~いざ、美しき軽井沢の森へ~

本当の省エネとは。。。

本当の省エネとは。。。

毎日暑さと闘っておられる方々には大変に申し訳ないのですが、この森は本当に涼しくて、「猛暑」や「夏バテ」という言葉を目にしても、正直いってピンときません。
カンカンに日差しが照りつけている日中でも、
ゲートをくぐり、木立のない道から、鬱蒼とした森の中に入ったとたんに、空気がひんやりとしてきます。
窓を開けると、森を渡る風が家の中を通り抜けていきます。
もちろんエアコンは不要。
扇風機も窓を閉める夜間につけるだけ。
森はナチュラル・エアコン。
自然の恵みに感謝です。

昨夜、「Kevin’s Bar」*でお隣同士になった方が、
「日本はいつの間にか、家屋を建てるのに、南側に窓をつけるようになってしまった。
だから夏は暑く、エアコンをガンガンにつけなければ住めなくなっている」
とおっしゃっていました。
彼は、以前、日本の大手ハウスメーカーに勤めておられたとのこと。

そういえば、「徒然草」にも、
「家の造りやうは、夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる。暑きころわろき住居は、たへがたき事なり」
とあります。
これを読み返してみると、なるほどな、と思います。

高温多湿の日本での暮らし。
昔のひとは、庭や周囲の森もすべて暮らしの中の一部と考えて家づくりを行っていました。
光と風を取り込むために。
最近では、北側の窓はほとんどつけないか、つけても、ちょっとした明り採り程度の小さいもの。
でも昔のひとの家は北側にも大きな窓がついていました。
風を通すためです。

太陽の光は強烈です。
ことに夏の太陽光は、車のボンネットで卵が焼ける、といわれるくらいの熱量をもっています。
この熱量をいつ採り入れるべきなのか。
昔のひとはそれもよく知っていました。

こうやって考えてみると、
省エネの原点は、季節ごとに変化する地の利をうまく生かした家づくりにあるのかもしれません。

森の力は絶大です。
軽井沢には「軽井沢町景観育成基準ガイドライン」というものがあって、家を建てるときに伐採した木の数だけ植えるように、という規定が記載されています。
でもその植生だって、針葉樹ばかりだと、冬も葉が落ちなくて日も当たらず、一年中湿度が高くて暗い土地になります。
いろいろな広葉樹を植えると、夏はひんやりと涼しくて、
冬は太陽の光があふれる明るい土地になります。

「木なんかなくていい。
一年中明るければいい。
それで夏暑ければエアコンがあるではないか」
そんな考え方は、自分勝手で傲慢な人間のしるし。

自然エネルギーの活用と、
自然そのものの力を利用した生活。
それこそ、昔のひとの知恵の集大成かもしれません。

さあ、暑い夏ともそろそろお別れです。
わが森の樹木たちも色づきはじめました。
秋はもうすぐそこまでやってきているようです。

* 「Kevin’s Bar」: 軽井沢本通り沿いにある、ワンコインのワインバー。

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